サッスオーロ Sassuolo
サッスオーロ (Sassuolo)は、エミリア・ロマーニャ州モデナ (Modena)県にある都市。
【アクセス】
モデナから鉄道で30分程の所にある町です。ただし、イタリア全土を覆う鉄道(Trenitalia)とは別のエミリア・ロマーニャ鉄道 (Ferrovie Emilia Romagna)が運営(2018年時点の情報)していますので、電車はモデナの駅から出発しますが、切符は駅舎内ではなく、駅舎を出た駅前広場の一郭にある店で買うことになります。なお、鉄道はモデナとサッスオーロの間を往復しています。
レッジョエミリア (Reggio Emilia)からの鉄道もあります。両方の市からの終着駅なのですが、奇妙なことに、終着駅は同じ場所ではなく、200mほど離れた場所にそれぞれ別にあります。
モデナからの鉄道は1時間に一本はありますので、往復するのにはモデナからの方が便利です。ただし、休日には本数が極端に減少しますので注意が必要です。
駅は町の北端にありますが、町は小さいので、10分も歩けば中心に到着します。
【歴 史】
13世紀にモデナのエステ公の支配下に入り、町の中心にある宮殿 (Palazzo Ducale)は17世紀なってアヴァンツィーニ (Bartolomeo Avanzini)によりバロック様式で建設されています。
城壁の外側に面して廃墟になった大きなプールのような池があり、宮殿の前には広大な庭が広がっています。
なおアヴァンツィーニはモデナの聖ヴィンチェンツォ聖堂 (San Vincenzo)を設計しています。
1. San Giorgio 聖ジョルジョ聖堂
地図には「Parrocchia di San Giorgio Martire」がありますが、ずれています。赤のポイントのところが聖堂正面となります。
駅からチロ・メノッティ通り (Via Ciro Menotti)を進むと、町の中心にあるガリバルディ広場(Piazza Giuseppe Garibaldy)に出ます。
正面に見える時計台は町役場で、時計台には見上げる高さに、玉座の聖母子像が収められています。広場の右側に聖堂の鐘楼が見えます。
時計台の下をくぐり、クレリア通り (Via Clelia)を右折し、突き当たりを再度右折して、パルティジャーニ広場 (Piazza Martiri Partigiani)に出るとオベリスクが見えて来ます。その右奥に聖堂があります。
町の守護神である聖ジョルジョを奉献して、14世紀初めに建設されています。
中央に一か所の入口とその上に窓があるだけで、飾りは一切なく、小さくて地味な煉瓦造りの聖堂です。広場から見えた鐘楼は正面からは見えません。
聖堂内は三廊式で、中央祭壇にはブーランジェ (Jean Boulanger)の1640年制作の「聖母子と聖人」が収められ、周囲はバロック様式で飾り立てられています。
2. San Francesco in Rocca 聖フランチェスコ聖堂
ドゥカーレ宮殿 (Palazzo Ducale)の前庭の北端にあります。正面は南面しています。
17世紀半ばに建設されていますが、ルネサンス様式で造られています。
一か所の入口の上に窓があり、屋根の下には日時計が配置されています。
建屋の枠組を茶色で縁取りして、隣接する宮殿が煉瓦で縁取りされているのと調和を保っています。奥に鐘楼が見えます。
その他に町の中には建物の上に十字架を掲げた建物が見られますが、現在聖堂としての役割は果たしておらず、小学校として利用されている場合や、店舗になっているようです。