ベルガモ Bergamo
ベルガモは、ロンバルディア(Lonbardia)州中部にある都市で、ベルガモ県の県都。
【アクセス】
ミラノ市から電車で1時間弱ほどで到着します。ミラノ中央駅からとガリバァルディ駅のどちらからでも行くことができますが、経由地が異なります。
ベルガモは新市街(Città Bassa)と旧市街(Città Alta)に二分された街で、ミラノからの電車は新市街に到着します。駅前のバスターミナルで登山電車の利用も可能な一日乗車券を買って旧市街に向かいましょう。
駅前からのバスは旧市街まで昇って行きますが、途中でバスを登山電車に乗り換えて旧市街に行くこともできます。
【観光】
旧市街の中心にはヴェッキア広場(Piazza Vecchia)があり、周囲をライオンとスフィンクスが囲む名物の噴水を観ることができます。左手奥のドームが大聖堂です。
旧市街は丘の上に、ヴェネチア城壁で囲まれた中にあり、ローマ帝国時代からの細い石畳の道の両脇には中世からルネサンス時代の建物が残っており、時代をタイムトリップしたような街並みが続きます。
旧市街から更に登山電車で昇ると、ベルガモ市から遠くロンバルディア平原が一望できる展望台(San Vigilio Hill)に到着します。
1. Duomo ドゥオーモ (Cattedrale di Sant'Alessandro)
旧市街の中心にあるヴェッキア広場(Piazza Vecchia)の奥左手にあるドゥオーモ広場(Piazza Duomo)にあります。右隣にはサンタマリア・マッジョーレ(Santa Maria Maggiore)聖堂が見えています。
ベルガモの守護聖人である聖アレッサンドロ(Alessandro)に捧げられており、1459年にフィラレーテ(Filarete)の設計で建設され、1688年にフォンタナ(Carlo Fontana)により再建されています。
正面とドームは1800年代に完成したものです。
内部はリッチ(Sebastiano Ricci)、やカリアーニ(Cariani)、ティエポロ(Giambattista Tiepolo)、等多くの画家の絵画で飾られており、アプシスの祭壇画はジュヴァーラ(Filippo Juvara)制作で、翼廊の祭壇はファントーニ(Andera Fantoni)制作のものです。
2. Sant'Andrea 聖アンドレア聖堂
聖アンドレア聖堂はベルガモの旧市街のポルタ ディピンタ通りにあり、建築家フェルディナンド クリヴェッリの設計に基づいて 19 世紀に再建されました。
内部の写真は「Visit Bergamo Old Version」の「S. ANDREA APOSTOLO CHURCH」にあります。
3. Battistero 洗礼堂
屋根の頂点に大天使が立ち、屋根の各角上には8人の聖人像が飾られています。
二階部分はピンク色の大理石と白の大理石で造られ、各面には瀟洒な細い八本の円柱が並び、角の柱龕には聖人像が彫られています。
白大理石の1階部分の中は色大理石が層を成し、力天使像が飾られています。
4. Cappella Colleoni コレオーニ礼拝堂
旧市街の中心にあるヴェッキア広場(Piazza Vecchia)の奥にあります。左手奥にはドゥオーモが、左手前にはサンタマリア・マッジョーレ(Santa Maria Maggiore)聖堂が見えます。
1472年バルトロメオ・コレオーニ(Bartolomeo Colleoni)がアントニオ・アマデオ(Antonio Amadeo)に命じて造らせた礼拝堂です。
正面は白とピンクの大理石でダイヤ模様を描き、中央の窓の周囲を豪華な人物像や浮彫で飾り立てられています。
三層の建屋は、高い一層目の最上部を飾る柱廊と、二層部分のアーチが小気味よいリズムを構成しています。三層目は八角形でその上にドームが載る豪華な造りです。
建屋の両脇の柱にはメダリヨンの中に顔の浮彫がありますが、これらの彫刻は、パヴィアのカルトジオ修道院(Certosa di Pavia)と同じ彫刻家によって作成されています。
建屋内にはコレオーニと娘(Medea)の棺が設置されています。スパンドレルの半円形側面にはティエポロ(Giambattista Tiepolo)作のフレスコ画が見えます。
なお、外観とは異なり、内部は予想外に狭いので、大勢の観光客が訪問した際には入場制限が行われています。
5. Santa Maria Maggiore サンタマリア・マッジョーレ聖堂
旧市街の中心にあるヴェッキア広場(Piazza Vecchia)の奥右手にあります。左手奥にはドゥオーモが見えています。
聖堂は12世紀にロマネスク様式で建設されましたが、その後16世紀まで改修されてきました。
正面には1350年にカンピオーニ(Giovanni da Campione)が制作した入口が前に張り出していますが、隣接するコレオーニ礼拝堂(Cappella Colleoni)と一体化して見えます。
聖堂の裏手に廻ると、同じくカンピオーニ作の入口が見られ、
両脇に円柱を支えるライオンがいます。
アプシスの天蓋には聖母被昇天が描かれ、内陣正面は寄木細工で作成された詳細な絵が並び、見上げるとキリストの磔刑像が眼に入ります。
天上は彫刻と絵画で飾られています。
身廊の天上には聖母マリアの戴冠が描かれています。
側壁に掛かる多数の大きなタピストリーはフィレンツェとフランドル産のみごとなでき栄えで、特にキリストの磔刑を色鮮やかに織りだしています。