チェルトーザ・ディ・パヴィア Certosa di Pavia

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Certosa di Pavia駅前広場

 カルトゥジオ会の修道院(Carthusian monastery)がある町です。パヴィア(Pavia)から電車では、一つ目の駅、チェルトーザ・ディ・パヴィア(Certosa di Pavia)で降りますが、各駅停車でないと止まりませんし、本数も少ないので確認する必要があります。 

 また、ミラノから向かう場合には、パヴィアの一つ手前の駅になりますので、注意が必要です。なお、駅前には駐車場があるだけで、他には何もありません。従って、駅から修道院の偉景が望めます。

  なお、ミラノから修道院への観光バスも運行されています。

 

 


1. Certosa di Pavia パヴィア修道院 (Monastero di Santa Maria delle Grazie)

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  修道院には、駅から修道院を囲む壁に沿ってやっと歩ける程の細い道を辿って行くことになりますが、丁度駅と反対側にある正門までは1km以上あります。正面の門前には土産物を商う出店が一つあるだけで、他にはなにもありません。

 パヴィアから車で訪問する場合は、国道35号線でミラノに向かい、8km程の距離で、右折して直接正門に向かうと、手前に用意された駐車場があります。

 

 1397年にミラノ公、ガレッツオ(Gian Galeazzo Visconti)の命で15世紀に完成した、カルトゥジオ会の修道院(Carthusian Monastery)で、ルネサンス様式の代表的な聖堂です。

 

 正門をくぐるとその先に大理石に輝く聖堂の正面が見えてきます。

 

 白大理石を基調とし、色大理石をはめ込むことで左右対称の造りに、奥行きと重厚さを加えています。

 

 下層部はアマーディオ(Giovanni Antonio Amadeo)が、上層部は16世紀になってロンバルド(Lombardo)が建設していますが、時代の差を感じさせず見事に調和しています。

 

 表面はローマ帝国時代の皇帝、預言者、使徒、聖人、聖職者、天使など夥しいほど多くの等身大から縮小された大きさまでの彫刻や浮彫で飾り立てられています。

 

 入口の左右にある窓の最上部では天使が祈りをささげ、外枠には花綱や植物やメダリヨン内に刻まれた顔が並び、内側の飾柱には祈りを捧げる人物や天使など細やかな彫刻が施され、窓枠には聖職者像が並んでいます。

 

 下層部には旧訳聖書と新約聖書からの浮彫と、キリストの生涯を刻んだ浮彫が並び、その一つ一つを丁寧に見て行くと、時間の経つのを忘れてしまいそうです。

 

 

 入口のティンパヌムには聖母子像を中心に両脇に聖職者が伺候しています。

 

 

 その天井には周囲を天使に囲まれた荘厳のキリスト、左右に聖母マリア、洗礼者ヨハネ、使徒が見えます。

 

 聖堂内部はゴティック様式で、束柱で支えられた尖塔型穹窿が金色の星と幾何学模様の高く青い天空の天井を構成し、荘厳さを醸し出しています。

 

 左右に並ぶ礼拝堂は主として17世紀に造られ、祭壇は貴石で飾られています。クロチフィッソ礼拝堂(Cappella del Crocifisso)では15世紀のベルゴニョーネ(Bergognone)作の「キリストの磔刑図」が見られます。

 

 ラテン十字の翼廊より先は17世紀半ばに造られた鉄製の欄干で閉ざされており、入場には管理者の許可が必要です。

 

 

 内陣の聖職者席は色彩のある細密な寄木細工で造られており、聖人、聖職者が描かれています。

 

 翼廊の左側の祭壇にはベルゴニョーネ作の聖アンブロージュ(Ambrose)の絵が飾られ、床には15世紀にソラーリ(Cristoforo Solari)が制作したルドビコ王(Ludovico di Moro)とビアトリーチェ(Viatorice d'Este)の大理石製の等身大の彫像が載る墓が置かれています。

 

 

 右翼の右側にはガレッツオ公の墓があり、その外にはイタリア式庭園を囲んだ小回廊があります。

 

  更にその奥に修道僧の宿坊がある大回廊がありますが、一般人の入場はできません。

 

 

 

公式Webサイト

https://www.certosadipavia.it/

「Orari di Visita」に開館時間等が記載されています。